連日ニュースとなっているエジプトの動き。
どこへ向かっていくのだろうか、とても気になる中で、
一年半前の2009年9月にエジプトを旅行したことを思い出している。
人生で初めて「イスラム世界」に直接ふれたあの旅行のこと、
遙か数千年前の文化、今を生きる人達の熱気、
少しずつ思い出していこう。
その前に、エジプトに初めて興味をもったのは、誰しもと同じように「ピラミッド」だ。
中学一年生の時、「ピラミッドパワー」なるものもクラスの関心の中心だった。
そして、その一年生の秋の文化祭、わがクラスのテーマは「ピラミッド」。
クラス全体で取り組んだのか、いまとなっては朧気ではあるけれど、
何名かの友達とどっぷりはまって、教室のど真ん中に、高さ2メートルほどのピラミッドを作った。
もちろんハリボテで、テントのように中に入ることもできた。
そんな思い出から、時が経つこと30年、ついにエジプトへ行くことになったのだ。
ピラミッドとの初めての遭遇はホテルについた夜だった。
ぼんやりと闇夜に浮かび上がり、「前菜」のような出現。
あらゆる意味で想像を超えた旅行が始まった。