2010年1月 のアーカイブ

アートがナイスな銀座の午後その3 滝平二郎遺作展

2010年1月30日 土曜日

銀座から歩いていき、また戻ったので自分の中のエリアでは銀座の

大手町・逓信総合博物館(ていぱーく)へ。

いま、一緒にお仕事をさせて頂いているきりえ作家の

きりえや高木亮さんからの情報で、

「はなたれ小僧元気な子 さよなら滝平二郎遺作展」に。

さよなら滝平二郎遺作展

さよなら滝平二郎遺作展



滝平二郎さんといえば、子どもの頃の家の本棚に

「ベロ出しチョンマ」や「モチモチの木」があって、よく読んでいた。

昨年5月に亡くなられ、今回はその遺作展。(2月3日まで)

こちら

ていぱーくで行われるのは、郵便切手の原画展示もあるからのようだ。

(入場料は110円と手頃だが、ていぱーくサイトでは、さらに無料招待券も!

いま、発見しました。ぜひご活用を!)

版画や切り絵などが200点以上、実に見ごたえがある展示だった。

「花さき山」など、物語と絵が一体になっていた印象のものも

絵そのものだけで、すでに物語が織り込まれている。

花さき山

花さき山(斉藤隆介作 滝平二郎絵 岩崎書店)



背景が黒の時も白の時もそれぞれの印象が実に強烈だ。

「八郎」では、八郎の髪はうねるようでいて、波は飛沫の音が聞こえてくるようだ。

あるいは、朝日新聞に連載されていたという、きりえ作品も

「衣がえ」とか「さんま」とか、

日常の一場面が封じ込められている。

その場面の、前に何があったのかが想像でき、

何が起ころうとしているのかを予感させる。

たったい一枚にそれを凝縮させていることの迫力がある。

そうしたことが、人だけでなく、

雪や雨、けむり、草、木、花、すべてに宿り、

一つの世界が出来上がっていることが伝わってくる。

もう一度行ったら、もっと深く感じられるだろう。

きりえだからこその世界、ナイス!

アートがナイスな銀座の午後に深呼吸2 G8「◯△□展2010」

2010年1月29日 金曜日

日比谷からそのまま、ガードをくぐり、リクルート方面へ向かう。

目指した先はクリエイションギャラリーG8の「◯△□展」。

G8「◯△□展2010」

G8「◯△□展2010」(長友啓典・浅葉克己・青葉益輝)



丸(長友啓典)、△(浅葉克己)、四角(青葉益輝)の

デザイナーデビュー50周年を迎えた三氏による、

「いま、古希の神が舞い降りる」というサブタイトルの新作クリエイション展。

コピーライター日暮真三氏が提示した「時代を象徴する10の言葉」というお題に

それぞれが新作ポスターで応えるというもの。

10の言葉は、「高齢化社会」とか「IT」とか「エコ」とか

時代を表す言葉ばかり。

それをどう表現するか?

長友啓典のユーモアが忍ばせてあるのもよかったが、

浅葉克己の、ラピスラズリの地球儀や隕石をモチーフにした作品が印象的だった。

70歳にしてこの、前へ、そして深く進もうとする姿は励みになる。

実家の母が、73歳で、陶芸や短歌に勤しみ、

さらに新しいことをやろうとしていることがダブってくる。(レベルは違うが。。。)

あと、展覧会用の冊子が楽しい。

一部1000円だが、読み応え充分。

展覧会用冊子



全長9メートルの細長い紙に、1960年に遡り年代ごとに三氏の作品が並べられている。

その時代を振り返るコメントも載っているので、

作品集としてだけでなく読み物としても楽しめる。

そうそう、会場で流れていた「コキコキブラザース」テーマソング、

(作詞:日暮真三 作曲:中島信也)

耳について離れない。すごいパワーだ。

恐るべし70代パワーに

負けちゃいられナイス!

アートがナイスな銀座の午後に深呼吸1 荒木経惟・舟越桂「至上ノ愛像」

2010年1月28日 木曜日

すごく心が乾いていた。

水が欲しいのではない。

空気が、たっぷりの空気が欲しかった。

いわゆる新鮮な空気がほしいのではない。

誰かが生み出した空気が欲しかった。

ということで、平日の午後の銀座に赴く。

ひとつだけ知り合いの展示を観るという目的があったが、

あとは流れるままに。

いろんな展示情報の記憶を頼りに、でも新たに調べることもなく

出会いを求めてぶらっと歩いてみた。

まず、訪れたのは、「高橋コレクション日比谷」。

荒木経惟・舟越桂「至上ノ愛像」。

荒木経惟・舟越桂「至上ノ愛像」

アラーキーも舟越桂も、どちらの作品も以前より自分の好みにかなり上位にあるが

二人の作品が並ぶことは想像したことがなかった。

しかも今回は、アラーキーが舟越桂へのオマージュとして

「至上ノ愛像」とタイトルをつけ、

さらに自らの筆でしたためてもいる。

それによって、二つの別な世界が、どこかでつながっているようにも思える。

アラーキーの作品の中でも特に好きな「少女フレンド」が、すぐにある。

モノクロの少女が、会場全体を見渡しているようだ。

その瞳にすべてを包んでしまうように。

その先には、舟越桂の「遠い手のスフィンクス」と「言葉を聞く山」。

「言葉を聞く山」の木彫の半身像の両の肩には、家屋や山が。

像全体が、人であるのに、山に見えてくる。

そしてその大理石の瞳には、

アラーキーの熊本ララバイの「母子像」。

2007年以降に生まれた赤ちゃんとその母親を熊本で撮影したものだという。

表情がとてもいい。

世界には、こんな歓びが日々新しく生まれているかと思うと、

嬉しくなっている。

至上ノ愛像の案内状

至上ノ愛像の案内状



それぞれの作品を別々に観るとはまた違った味わいに満ちた展示だった。

深呼吸したいと望んでいた空気が新たに生まれ

満ち溢れる空間だった。

分け入ってみると、

森に伸びるクスノキ、

どこかで湧き出る水、

そんなことが感じられる昼下がり。

なんとナイスな銀座の午後。

力をもらって、次へと進む。

明けましてスローでナイス。6度目の集い。

2010年1月19日 火曜日

下北沢スローコメディファクトリー×ビーナイスの

今や恒例となったイベント「スローでナイス」。

第6弾は新年一発目ということもあり、新年会風(?)な盛り上がり!

スロコメ特製のお好み焼き屋、お隣のパンニャのカレーなどを食しながら

ゆるゆる〜にゆるゆる〜を重ねて盛り上がりました!

スローでナイス

スローでナイスな集い 第6弾



作家、クリエイターをはじめ、その周辺の方、起業目前の方、

下北沢がホームグラウンドの方々、などなど。

ざっと上げさせていただくと、

「大衆食堂の詩人」と呼ばれる、エンテツこと遠藤哲夫さん。

サイト「ザ大衆食」は、庶民的な食事のオンパレード。

1月24日(日)には、スロコメで村上航さん(劇団猫のホテル)と朗読会があるようです。

イラストレーターで食に関するルポも多く手がける時川真一さんは、

トキシンのイラストレーター的生活」を毎日更新中。

東京あんこ案内 手づくりあんの美味しいお店44」(東京地図出版)を出したばかり。

刊行記念トークショーを1月30日(土)19時にスロコメで開催!

切り絵作家のきりえやさんは、1号2号のお二人で参加。

現在、「きりえや万華鏡展」を京王多摩川のcafe大好きで実施中。

きりえやwebでご確認を。

そして、きりえやさんは、新キャラクターマンガ「スナバン」を先週スタートさせたばかり。

ビーナイス特設のこちらの公式サイトで毎週水曜に更新中です!

さらに、

テクノポップユニット「TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND」の藤村亨さん、

路傍亭の傍見頼路さん、

連載小説「ニューヨークエルストーリー」が完結目前の千葉美鈴さん、

編集者でブログ「新・マンガ的!」の視点が斬新な中丸謙一朗さん、

ちんどん奏者で広告代理店に勤務中の@chingdongさん。

世界中を駆け巡るブログ「viva la vida」で活躍ぶりが!

東中野のアート雑貨&ギャラリー「ビタミンTee」の店主さんも、最近twitterを@Tee_vitamin始めたよう.

2月には、「第一回・大!?秘宝展」を開催。どんなコレクションが出てくるのか?

2000年に「イムジン河」でデビューしたキム・チャンスさんも登場。

キーボードでの「路上ライブを展開してそうです。

演奏ぶりはこちらで聴けます!

そして、今回は、ビーナイスが7月に出展する

東京国際ブックフェアの事務局からもお二人の参加が。

東京国際ブックフェアは、今回で第17回、過去最大規模になるようです。

ビーナイスでも、刊行物の販売のみならず、来場者していただいた方に

楽しんでいただける出展を目指しております。

ブックフェアには、今年は「サウジアラビア」のパビリオンも出展。

アラビア文字の書道教室や、サウジ詩人の朗読などもあるようです。

リリースはこちら

個人的にもエジプト旅行以来、アラブ世界にとても興味があるので、楽しみです。

他にも、ほんとに沢山の方に来ていただき、感謝しております!

大学時代の同級生に、偶然であったり、元の職場がいっしょだったり、

「なぜ、下北沢で、なぜ、スロコメで」なんて出会いもたくさん。

今後、ますますゆる〜くゆる〜く、しみいっていきたいと思っております。

次回の参加もお待ちしております!(2月中旬開催予定)

それでは、今年も、スローでナイス!スローがナイス!

鎌倉で内藤礼展、そしてイギリス版画。

2010年1月14日 木曜日

初春の鎌倉へ行く。

まだまだ鶴岡八幡宮への初詣客も多い時期。



境内で結びつけられたおみくじの多さに、

いろいろな人の新年へのさまざまな願いを感じる。



そして、八幡宮横の神奈川県立近代美術館鎌倉では、

内藤礼「すべて動物は、世界の内にちょうど水があるように存在している」展が開催中。

境内の賑わいとは別世界のような静けさ。



「地上などんなところだったか」は、展示ケースの中に

ポツンポツンと布が敷かれ、さらに聖なる雰囲気の照明

天上からは風船が下げられ、

そこここにはガラス瓶に入った水が世界のギリギリのところで張っている。

表面張力ってすごいなあと感じる。

溢れているのに溢れない。

この展示では、二つある壁際の展示ケースに、

一度にひとりだけ入ることができる。

薄くらい展示室の中の展示ケースの中で

電球光で一緒にぼんやりと照らされている自分。

境界がぼけてくる。

あっちなのかこっちなのか。

中庭には、中空から白く長い2本のリボンが垂らされて風に揺れている。

長さ8メートル弱のリボンは、とどまることがない。

世界をやさしくなでるように、待っている。

折よく、青空には、2羽の鳶が輪を描いていた。

ここから、あそこまでつながっているように。

清められる時間だった。

さらに別館のイギリス版画展にまで足を伸ばす。



ブレイクもよかったが、ホガースの「遊女一代」や「放蕩一代」の連作版画は

人物の喜怒哀楽が豊かで、物語も劇的。

今時の連続ドラマを見るよりは、よほど面白い。

貴族の転落、なんてあたりが、気持ちいいくらいに描かれている。

さらに、ヘンリー・ムーアの「ストーンヘンジ」。

独特なフォルムで知られるこの彫刻家の連作の版画。

石なのに、湿り気がある質感。

呼吸している感じがする。

彫刻家にとって、石も裸体も、同じ対象物なんだなあと深く感じる。

今年最初にみた展覧会はとても心に残るものに。

この調子で、今年もナイズデイズ!

ビーナイス新企画マンガ、小説ぞくぞく登場!

2010年1月5日 火曜日

2010年になり、株式会社ビーナイスでは、

出版活動を加速させていきます。

そのための新企画が、続々登場します。



第一弾は、キャラクターマンガ「スナバン」。

切り絵作家「きりえや」の高木亮さん作(キャラクター原案:高木智子)の

砂場を舞台に、正義のヒーロー(?)スナバンの活躍を描くものです。

スナバンのみならず、ユニークなキャラクターも続々登場してきます。

ご期待下さい。

概要はこちらを御覧下さい。

このタイトルも、切り絵です!!



そして、田畑秀敏さんの超時空ノベル「塞包師 藍夏」の連載もスタートします。

現代の鎌倉を舞台に、謎の力をもった少女と、歴史上のスーパースターとの対決を描く

エンターテイメント感溢れる自信作です。

概要はこちらです。

両作品とも、ビーナイスサイトにて近日連載開始予定です。

お楽しみに!

また、好評連載中の、千葉美鈴さんに「ニューヨーク エル ストーリー」は

結末に向けて、佳境を迎えております。こちらでお楽しみください!

自転車で初詣in港区

2010年1月2日 土曜日

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

「港区でいちばんちいさな出版社」であるビーナイスらしく

ことしは、港区芝の増上寺まで初詣に行ってきました。



しかも、自転車で。

元旦から続いている晴天が心地よく、青空に抱えられながら。

他にも自転車で来ている方が多く、

徳川家の菩提寺「増上寺」にも、お正月の長閑が空気が漂っていました。

正月法要が営まれ、厳粛な空気がただよう中、

成就を願ってまいりました。



そして、増上寺と言えば東京タワー。

「世界一のスカイツリー」にいくら注目が集まっても

東京タワーは、「東京」のシンボル!

さらに、今回は港区七福神の一つ

弁財天を祀っている宝珠院にも寄ってみました。



七福神巡りをしている方が多いようで、境内は朱印を求める列が出来ていました。

すべての人に良い年になるのだろうと思わせるほどのいい天気。

幸先良いスタートが切れるように励ましてくれているようでした。

それでは、今年一年、ビーナイスをよろしくお願いいたします。

A Happy & Nice New Year!