世田谷へ行く用事があり、
芦花公園の世田谷文学館まで足を伸ばしてみる。
荒井良二展以来。
今回のお目当ては
「堀内誠一 旅と絵本とデザインと」展。
堀内さんと言えば、マガジンハウスの雑誌(anan とか Brutus)の
アートディレクションやロゴデザインでおなじみの方。
あるいは「ぐるんぱのようちえん」などの絵本を描いていたり。
今回の展示では、そんな活躍の全貌が伝わってくる。
手書きのものも数多く、創作の過程も想像できてしまう。
「空飛ぶ絨毯」の原画も、すごくいい。
こんな風に旅行先を紹介されていたら、写真で見るよりも
情景が目に浮かんでくる。
家の本棚にある、トポール「マゾヒストたち」(薔薇十字社)も展示されていた。
ピンク色が美しい本だ。
人の目だけでなく、脳も喜ばせてくれるクリエイターだったのだと、
改めて感じさせてくれる展覧会だった。
最初に、「堀内誠一」という人を知ったのは、高校生の頃だろうか。
一緒に仕事をしたことがある人から、話を聞いた。
それ以来、いろいろ作品を見てきた。
かっこよさは、今見ても変わらない。
そして突き詰められたものは、時代を超えて残る。
展覧会に併せてトイレの入り口が、ポパイになっていた。
女子トイレはもちろん、オリーブ。
展覧会が終わっても、楽しめる。
最後まで堀内誠一が伝わってくる展覧会にナイス!