先週末からはじまった世田谷文学館の「旅する絵描き いせひでこ展」に寄ってきました。
いせさんといえば「ルリユールおじさん」、
パリを舞台に、植物図鑑を大切にしている少女が、製本(ルリユール)職人のところに壊れた本を持っていったことから始まる絵本が一番心に残っています。
ずいぶんと綺麗になった京王線芦花公園駅から世田谷文学館へ。
今年はじめての来館です。
手前の濠の鯉は、いつも元気に泳いでいます。
「いせひでこ展」は一階のギャラリー。
最初のコーナーにある絵本「1000の風 1000のチェロ」の原画だからこそより躍動感に惹きつけられます。チェロの力強い音が、紙を震わしているようでした。
そして、ゴッホ兄弟のことを描いた「にいさん」の色の瑞々しさ。
「歴史の人」ではなく、
今ここに生きているゴッホ、
今ここで育っている向日葵、
今頭上に広がっている空、そんな温かいものが伝わってきます。
さらに、「ルリユールおじさん」や「大きな木のような人」は原画だけでなく、その絵本がどのようにして作られたのか、スケッチブックからダミーのほんまで並んでいて、世界の中に引きこまれてしまいます。
パリにある樹齢400年のアカシアの木、 その木の気持ちに寄り添うような絵、そして言葉。
展示を見ているというより、物語の中に浮かんでいるような感覚に包まれてしまってました。
展示を見終わってもロビーにはまだ雰囲気が漂っています。
喫茶どんぐりでは、今回の展示に合わせて「はちみつバウムクーヘン」と紅茶のセットをメニューもありました。
展示は、3月31日まで。(3月31日は開館記念日で無料だそうです)
世田谷文学館のサイトはこちらです。
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