久しぶりに東京都庭園美術館へ。
昨年、有元利夫展に行きそびれてしまい、それからはちょっとご無沙汰。
入り口のチケット売り場から美術館へ続く道は、いつきてもゆったりとした気持ちになります。
そんな中でも、カラスの鳴き声が騒がしいのもいつものこと。隣の国立科学博物館附属自然教育園にたくさんのカラスがいるので、その声がすぐ隣りのここでも響きわたってます。
旧朝香宮邸はアール・デコ様式で建物そのものも見所があります。
この日は「20世紀のポスター タイポグラフィ展」が開催中。
文字のもつ力をメッセージに使った20世紀のポスターが110点ズラリ。
イラストから文字へとデザインの重きが移っていったポスターデザインの変遷が実感として伝わってきます。
亀倉雄策や杉浦康平、横尾忠則といった日本のポスター、レベルが高いなあと実感もしました。
今回は、久しぶりの庭園美術館だったので、展示を見るだけでなく、天井、ランプ、扉、階段など、アール・デコも堪能。
上ばかり見て、視線が定まらない感じでもありました。、
正面玄関にある、ルネ・ラリックのレリーフ扉も、何度見ても見ごたえがあります。
新館の旧東京迎賓館は閉館になっており、そのかわりに庭を眺められるウッドデッキが。
これからさらに過ごしやすい季節になりそうです。
この日は、青空が広がり、クリーム色の美術館がとても映えていました。
そして芝生広場の先には、以前展示も行われた安田侃のイタリア大理石を使用した彫刻が。
大理石の質感が遠くからでも伝わってきます。
タイトルは「風」。
石をなでるように風が吹き抜けていくのが見えるようです。
西洋庭園は、サクラで囲まれた心地よい空間。
その季節も近づいてきていますね。
今は、梅がキレイに咲いています。
タイポグラフィ展は3月27日まで。
東京都庭園美術館のサイトはこちら。
春になったら庭園だけでも訪れてみたいもの。
隣の行き慣れた自然教育園でも、久しぶりにゆったりと過ごしてみたいですね。