ほんと、勉強不足を痛感する。
野村仁(のむらひとし)というアーティストは知らなかった。
もちろんその作品も知らなかった。
ただ、巡り合わせというものはあるもので
国立新美術館で開催中の「野村仁 変化する相—時・場・身体」展に行く。
40年近く活躍してきている、いわゆるマルチメディアアーティスト、ということで、
巨大な段ボールが、ただ朽ちていく様子を見せたり、
隕石を地上に迎える翼を作りだしたり、
鶴の群れが飛ぶ様を、五線譜に置き換え音楽を奏でたり
宇宙が真空から生まれる様を、ガラスで表現したり。
まあ、こう書いても、うまく伝わるとは思えない。
でも、展示場にいると、言葉を超えて、
脳が揺さぶられる思いがした。
直感的に作品と会話できる気がした。
そして、ガイドブックの表紙にもなっている「正午のアナレンマ」という作品。
一年間、正午の太陽の位置を写真に収めたら、
こんな形になったのだという。
八の字、というか、無限大。
写真になってはじめて分かる、宇宙の芸術。
でもきっと、空を見上げた、目の網膜には、焼き付いている。
これが宇宙の姿なのだ。
人智はとても及ばないように思える。
こんな展覧会にいく機会があたえられたことに
感謝&ピース!