【アートでナイス】文化庁メディア芸術祭を、ぶらり。

現在開催中の「文化庁メディア芸術祭」、
もしかして金曜日は夜間開館してるかも思い浮かび、寄ってきました。

去年は「電信柱エレミの恋」が気になっていたので事前に上映時間なども調べてだったのだけれど、
今年はどんな受賞作があるのか、まるで知らないままに、ふらっと。

文化庁メディア芸術祭

夜間開館というのは、いまさらながら、とても落ち着いて見れますね。
そして、今回一番気に入った作品、
アート部門優秀賞 クワクボリョウタ「10番目の感傷(点・線・面)」は
そんな夜間開館にもぴったりの、静かに心を揺さぶるもの。

暗幕で仕切られた展示スペースに入ると、一瞬の闇。
やがてちいさな光の点、そして壁を動く影。

目が慣れてくると、鉄道模型のレールの上を、ちいさな光源をつけた電車が!
その線路の脇にはさまざまなオブジェがあり、電車が近づくのに合わせて壁に映し出される影の形も変容し
電車に乗っている自分と、外からみている自分と、
それが過去のことであったり、今のことであったり。
光と影の渦に巻き込まれていくよう。

影を作り出すのオブジェというのも、電球やカゴ、鉛筆など日用品ばかり。
洗濯バサミの列は、鉄塔そのもの。

そして、ビルの谷間のような箱の間を抜けた瞬間に、たどり着いたと思ったら、
それまでの何倍もの早さで逆走。
時間が巻き戻される感覚をその空間の中で体感できてしまうというものです。

先進的な技術を使ったインタラクティブアートが多い中、
シンプルな作品で、でも感情が揺さぶられます。

こんな予想外の出会いもいいものです。

ぜひぜひ会場でその空間に足を踏み入れてください!

作品の紹介ページは、こちら

その他、アニメーション部門優秀賞 片渕須直監督の「マイマイ新子と千年の魔法」
で展示されていた背景の美術ボードが印象的。
映画の中にあった、行ったことはなくても懐かしく感じられるあの空気感が
凝縮されているようなそれぞれの瞬間が切り取られていました。

映画を改めて見てみようと思います。

作品の紹介ページは、こちら

文化庁メディア芸術祭受賞作品展は、2月13日(日)まで、国立新美術館にて。

あと一度くらい行ってみたい。

ビーナイス 人にやさしく 本にやさしく。

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