今、国立新美術館で開催中(14日まで)のメディア芸術祭で
楽しみにしていたのが「電信柱エレミの恋」。
今回アニメーション部門で優秀賞を取っている作品。
ソバットシアターの中田秀人監督が8年の歳月を費やして制作したという
45分のストップアニメーション。
公式サイトはこちら。
電信柱が恋をする、という設定だけで、心踊っていたのだが、
撮影手法が本当に魅力的。
グルミットのようにコマ撮りを重ねて行くようだが、
クレイは5%だけで、ほかは木やプラスチックが多いらしい。
それらを駆使して、電信柱が似合う街並みが人々の生活が作り上げられている。
どこかまだ心のなかに残っている風景がある。
そしてそれが、電信柱が人に恋をするという設定を支えて、
不思議とリアルに伝わってくる。
見あげれば、電信柱に、目や鼻も、あるかもしれないなあと。
心もきっとあるんだと。
最後には、思わず涙してしまった。
電信柱、いいなあ。
これは、いろんな人にみて欲しいなあと。
親にも見せたいなあと。
サテライト会場のミッドタウンではゆっくり見られるので
これから行かれる方は、ぜひ。
13時20分〜からのアニメーション部門の上映の、最初の方です。
電信柱にLOVE&NICE!