羽田空港に「空気の港」があると聞いたのは、少し前のこと。
何のことだか???だったが、
原研哉さんのトークショーがあると連絡をもらい、足を伸ばしてみる。
「五感・記憶・情緒を刺激する」「テクノロジー×空気が描き出す未来のパブリックアート」
などとキャッチフッレーズもあるようだが、やはり???
でも、行ってみたら、楽しかった、とっても。
ヘリウムガスが中に詰まった、巨大なひとが、ぽっかり浮いていたり、
PASMOの履歴で、自分の乗った駅と降りた駅が次々と結ばれ、
地上の星座となってディスプレイに現れたり、
出発ロビーの天井に、飛行機の離陸に連動して、星の飛行機がシルエットを描いたり。
自分の全身像が、時計の時針、分針、秒針になって時を刻んだり。
「アーキマキナ」という音や振動で生き物のように動く物体がうねうねしていたり。
なんでもバックミンスター・フラーの発明した構造を使ったモノだとか。
空港は、「乗る」とか「迎える」とか、目的があってしかいかないけれど、
こんな風に楽しめるものなんだあと。
トークショーは、アートディレクターの鈴木康広さん、プロジェクトリーダーの廣瀬通孝教授の東京大学チームが、
原研哉さんをゲストに迎えてのもの。
会場の後方では「まばたきの葉」という作品に子供たちが群がっていて、
空港とは思えない雰囲気に。
トークでは、鈴木さんの「水平線を描く鉛筆」とか
「ファスナーの船」の発想についての話が、とても魅力的。
会場で配布されているリーフレットの鈴木さんのイラストも、
そのまま絵本になりそうな、雰囲気のあるもの。
線なのに、空気をはらんでいて
線なのに、重さがある。
こちらが鈴木さんのサイト。
この「空気の港」は、明日(11月3日)まで羽田空港のターミナルで開催中!
いつもの思考から離陸できるかも。。。
子どもや、老夫婦も楽しんでいたのがとっても印象的。
夢のある空港って、ナイス!