今日から第16回東京国際ブックフェアが始まった。
12日までの、四日間、延べ6万人を超える入場者になるとか。
出版不況といわれて、いわれて、さんざんいわれて
確かに、販売数や売上高や広告費は減少しているのだろうけれど、
でも「読みたい」という人の気持ちは変わらないんだろうなあ、
そんなことを考えながら会場を回った。
なにしろ、臨時の受付までできる熱気である。
入るのにも一苦労。
そして会場も、デジタルパブリッシングが活況を呈している一方で
製本や紙、印刷といったブースも、個性が溢れ、活気があった。
この来場者の熱気をくみ上げようという必死さが、ストレートに伝わってくる。
造本装幀コンクールも開催されていた。
「現な像」(杉本博司、新潮社)が文部科学大臣賞。
夕べも読んでいたばかりだ。
審査員評を読んではじめて気づいたのだが、花布の白、
確かに美しい。
思わぬ発見だ。
あと、今回訪ねてみたかったフィリックフォビック社のブースにもお邪魔した。
十人十色ノストーリーブック「TOIRO」というのを発行している出版社だ。
緑、赤につづく最新号「青」も発売になったばかり。
出雲織、倉敷ガラス、朝顔研究会に、パン屋さん、そして松本竣介までも、と
多様なページが楽しい。
編集長の平野さんと、お話しさせていただいたが、取り組み方にじんわりと共感。
ブックフェアのブースの中で、唯一といっていいくらい、ほっとできる空間を
作り出しているのも、分かる。
バックナンバーを見せてもらったら、黒姫のニコルさんやら、八幡屋の七味やら
なんだか近しく思えてくる。
訪ねてよかった!
ちなみに、次号は「黄」だそうです。
ブックフェアでは、他にも旧知の編集者や、仕事相手などいろいろな方に出会えて、
充実した時間。
そして、決めました。
ブックフェアの出展を!
そして、申し込みました。
来年のブックフェア。
ビーナイスなんで、ブックフェア。
人にやさしく、本にやさしく、本を読む人にそのうえやさしく。