掌とかいて、たなごころ、と読むように
手のひらにはいろんな思いが詰まっている。
そしてその手のひらにおさまるサイズの豆本にもまたいろんな思いが詰まっている。
大豆書林という可愛い名前の版元から出ている豆絵本シリーズ。
イラストレーターのさかうえだいすけさんが、取り組んでいる。
もっているだけでうれしくなる本たちだ。
さかうえさんご本人だけでなく、日本画の方、カメラマンの方などいろんな種類の本が出ている。
大豆書林については、こちらを。
先日お会いした時には、今取り組んでいる別な豆絵本のサンプルも見せてもらう。
この、ちょうど手のひらの乗るサイズが心地よい。
自分の手のひらに、そして誰かの手のひらに乗せたくなる。
本が乗った顔が見たくなる。
ページ数も、ちょうどいい。
頭をよぎった何かを捕まえる、小さな網のようにも思えてくる。
身構えずに読めるのが、なんともよい。
こんな本たちにであったのが、東中野にあるビタミンTee。
こんな可愛い感じで豆本たちが並んでいる。
手作りTシャツのお店なのに、ギャラリーやアート作家の作品が並ぶ居心地のよいところだ。
明日からは、「ガロ 虫干し展」なるものも行われるらしい。
そのお店に、小さいながらも、存在感を示している。
今や、手のひらサイズのiPhoneや携帯で、どんな情報も手に入る時代だ。
だからといって、創造する力は、人それぞれの中にしかない。
豆絵本には、そんな力の源が詰まっている。
手のひらが本棚にしてくれる豆絵本、ナイス!